ACA世界学生大会2016 決勝戦結果

2016年8月7日~10日、米国オーランド(フロリダ州)でACA世界学生大会決勝戦が開催されました。

今大会は世界 67か国、延べ23万3千人以上の学生のエントリーがあり、決勝戦に進出した19か国、30人の各国代表は、非営利団体の「国際子ども芸術財団(International Child Art Foundation, 以下ICAF)」のポスターとバナー制作という2つの課題に取り組み、その技術とデザイン性、創造性を競いあいました。日本からは日本電子専門学校2年小島功武路さんが参加しました。残念ながら入賞は逃しましたが、8時間にわたる決勝戦に精一杯挑戦しました。決勝戦の模様は、「決勝戦レポート」をご覧ください。

ACA世界学生大会 2016 | 日本代表コメント

  • 小島さんと作品 日本代表として紹介、
    表彰される小島さん
    Certiport社クリエイティブ
    マネージャー、ジェフさんと
    <日本電子専門学校 グラフィックデザイン科2年 小島 功武路さん>

    一生のうちに日の丸を背負い世界を相手に戦う、という経験は、どのくらいの方が経験なさるでしょうか。あるいはない方が当たり前であり、それはオリンピックだとかのテレビの向こうでしかないようなお話で、私も少し前まで考えてもみなかったようなことでした。それが私は、今回ACA世界学生大会という形で機会をいただき、驚きや喜びなどでは語りきれない感情に溢れました。選出して頂いた日のことは、一生忘れることがないでしょう。

    私は一層努力を重ね、間違いない、私なら確実に1位を目指せる、と思えるようなところまで、技術を、構想を研鑽して参りました。ところが蓋を開けてみると入賞10位の中に入れず、なんだ、自分の技術はこんなものか、とひどく落胆しました。世界一になれる機会を棒に振ったとも言えますから、無理もありません。しかし、私はこうも思います。日本国内にこもったままで、負けたこともないままに平凡に作品を作り続けるより、一度世界に当たって砕けた私の方が、より上を目指せる、と。

    今回の渡航で、日本にはない考え方、一生知りあえなかったであろう友人、自分の浅学さや未熟さ、それを覆す、これからの可能性について。本当にたくさんのものを得ることができた私は、とても幸せです。私は、必ずまた世界を舞台に戦いに行きます。この経験を、「行っただけ」で終わらせないために、何度でも立ち上がり、世界をよりよくできる人間になりたいと、そう思えるような、素晴らしい体験でした。

    今回の挑戦を応援してくださった全てのみなさまに感謝いたします。また不躾ではありますが、今後とも。応援のほど、よろしくお願い致します!

    本当に、ありがとうございました。

    ※来年の日本代表へのアドバイス※

    英語は理解できた方が楽しいです。「聞き取れませんでした」を許さず、通訳の人にがんばってもらってください。

    私見ですが、今回の私の敗因として、「世界こども芸術財団」のクライアントであるがゆえに、手描きのイラストが評価された…といったものだと考えられます。現に今年度の優勝者は配布された写真を一つも使用していません。これはあくまで「photoshopのコンペ」であり、決して「デザインのコンペ」ではない時があるかと存じます。

    また、小手先の技術力も必要ですが、見目もとても大事です。向こうでは主役が大きくドカンと乗るようなものが好まれるのかな、と。正直、あとはその時の運だと思います。

    あなたはちゃんと選ばれたのだから、当日戦うあなたの意見が最強です。先人のアドバイスをすべて無視する勇気も持ってください。何はともあれ楽しんでください。

世界第1位~10位の作品