アドビ認定プロフェッショナル取得のきっかけとは?
私はWebや印刷物のデザインをはじめ、職業訓練校でWebデザインの講師として授業でアドビのアプリケーション(Illustrator、Photoshop、Dreamweaver、Premiere Pro)の使い方を教える仕事をしています。以前から、アドビ認定プロフェッショナルという資格があることは知っていましたが、デザインの現場では「資格よりもポートフォリオ」(※1)と言われていて取得していませんでした。今年の「Adobe MAX Japan 2025」イベントのブースで見かけたことをきっかけに、改めて「資格の勉強をすることで適切な知識を身につけたい」と思い、客観的なスキル証明のためPhotoshopの資格に取り組むことにしました。
※1|自分自身のスキルや実績をまとめた書類や資料
学習方法を教えてください
実は日常的によく使っているのはIllustratorで、Photoshopは写真の加工程度にしか使っていなかったのですが、講師をしている学校の授業ではデザインカンプやバナーなど、ほとんどの制作物を Photoshopで作成しています。そこで、公式テキスト(Photoshop 試験対策)と模擬テスト(Photoshop WEB模擬テスト&演習問題)を用いて、試験対策は漏れのないよう念入りに実施。学習方法としては、テキストを一通り読んだうえで模擬テスト&演習問題に取り組み、間違えた問題を中心に復習を行いました。トータルの学習時間は15時間ほどで合格できました。
取得して良かったこと・役立っていることがあれば教えてください
もっとも役立っているのは講師業です。質問に迷いなく答えられるようになっただけでなく、目的に応じた別の方法をプラスの知識として伝えられています。これまで触る機会のなかったさまざまな機能を学んだ結果、操作方法がしっかりと身につき効率アップにつながりました。「あの機能、どこにあったかな……」とメニューバーをポチポチ押しまくる日々でしたが、いまでは迷いなく操作でき、写真の簡単な調整程度であれば1枚1分もかかりません。さらに、複数の機能を使いこなせるようになったため、明るさ調整などもより高レベルな加工を短時間でできるようになりました。
過去に複数のMOSを受験しており、限られた時間内で正確に操作できる力を証明できる資格の重要性は認識していました。今回、久しぶりの資格チャレンジでしたが高得点(970点)で合格でき、私が勉強している姿を見て、友人から「私も目指してみようかな」といった声を聞けたことも嬉しかったです。今後は、多用しているIllustratorやPremiere Pro、SNS投稿用の画像制作や生成AIでよく利用しているAdobe Expressなど、全科目制覇を目指して勉強していきたいです。
【2025年6月掲載】
※掲載内容は2025年5月取材時のものです。