アドビ認定プロフェッショナル世界学生大会2026 決勝戦結果
2026年7月26日(日)から7月29日(水)にかけて、米国アナハイム(カリフォルニア州)の開催会場『ディズニー・グランド・カリフォルニアン・ホテル』で、「アドビ認定プロフェッショナル世界学生大会2026」決勝戦が開催されました。
今年で第13回となる本大会。国内選考を突破した27か国・地域の代表56名が、子どもや若者のメンタルヘルス支援に取り組む非営利団体「Cook Center for Human Connection」をクライアントとした「ポスター、ソーシャルメディア投稿用画像を8時間で制作する」という課題に取り組み、その技術とデザイン、創造性を競いあいました。
アドビ認定プロフェッショナル世界学生大会2026|日本代表コメント
大阪芸術大学 芸術学部 デザイン学科 4年
朝間 千翔さん
日本代表として決勝戦を終えた感想は?
日本代表として決勝の舞台に立てたことが何よりの誇りであり、支えてくださった皆様への感謝でいっぱいになりました。
前日のレセプションでは、各国の代表ととても明るく交流し、日本だけでは味わえない楽しいひとときを過ごすことができました。
当日の雰囲気はうって変わり、和やかな雰囲気ではありましたが確実に勝負の瞬間であるというピリついた空気も肌で感じられました。時間配分や作戦などを自身が考えていた通りスムーズに行うことができ、手を動かすことを意識して、焦ることなく自分のペースで制作に臨めたことが今回の大会で一番自分を褒めたい部分です。しかし世界の壁は厚く、残念ながら入賞することはできませんでした。
このような結果ではありましたが、今回の決勝戦に向けてチャレンジしたこと、そして何より当日の決勝の舞台を全力で楽しめたことに悔いはなく、自分のベストは尽くせたのではないかと思います。
出張社長をはじめ、オデッセイコミュニケーションズの皆様、協賛企業の皆様に支えられてこの素晴らしい舞台に立てたことに改めて感謝いたします。
決勝戦に向けて取り組んだ対策(書籍や講座、先生からのフォローなど)を教えてください。
実際の試験時間内で作品を作ってみることは有効だと感じました。限られた時間で作品を完成させることは、決して容易ではありません。本番では焦りは禁物ですので、しっかりと慣れておいて、作業が荒くならないよう対策するのがおすすめです。
また、日本のポスターやデザインだけでなく、世界で用いられているデザインもよく観察しました。当たり前に思えるかもしれませんが、世界大会ではこの基礎的な部分が非常に重要です。よく観察し、共通の評価軸や構成を見つけることができれば、世界で通用する作品を制作する糸口になるのではないかと思います。
来年の日本代表へアドバイスをお願いします。
私からアドバイスがあるとすれば、「時間配分」「こまめなデータ保存」「楽しむこと」。この3 点です。
決勝戦当日はとにかく自分との戦い。少しの焦りや油断が命取りになりますので、自身で課題攻略の作戦を立て、いつも以上に「時間配分」と「データ保存」に気を配ることが大切です。当日は何が起こるか分かりません。万が一の場合も含め、さまざまなシュチュエーションを想定しておくと、焦ることなく冷静に対応できると思います。
そして何より「楽しむこと」。ポジティブな思考で作ることができなければ、誰かの心に響くような作品にはなりません。真摯に向き合い、堂々して会場の誰よりもこの瞬間を楽しむことができれば、きっと自分自身の強みを活かせるはずです。
専門学校岡山ビジネスカレッジ eスポーツビジネス学科 2年
武部 知洋さん
日本代表として決勝戦を終えた感想は?
世界大会を通して、デザインの技術にくわえて相手の意図を理解する力やコミュニケーション能力の大切さを学びました。指示書の内容を理解するだけでなく、クライアントが本当に求めていることや重視していることを読み取り、それをデザインとして表現することが必要となってきます。
また、決勝戦においては英語力の重要性も強く実感しました。クライアントから提示される指示書は日本語に翻訳されているものの、原文は英語のため、英語を理解できることで翻訳では伝わりにくいニュアンスや細かな意図まで把握でき、制作において大きな強みになります。海外の代表選手とも、英語で会話ができることで積極的にコミュニケーションを取ることができ、交流をより楽しむことができると思います。言葉が通じることは、海外で活動する上での安心感にもつながると感じました。
今回の経験を胸に、デザイン力だけでなく、幅広い知識や人とつながる力を身につけることを大切にしていきたいです。
決勝戦に向けて取り組んだ対策(書籍や講座、先生からのフォローなど)を教えてください。
過去の入賞作品を分析し、どのようなデザインが評価されているのかを大まかに把握しておくことを大切にしました。ただ作品を見るだけではなく、「なぜこのデザインになったのか」「どのような意図で制作されたのか」を考えながら見ることで、自分の制作にも活かすことができます。
また、日本だけでなく、海外のポスターや広告デザインにも積極的に触れました。海外では、デザインの考え方や情報の見せ方が日本とは大きく異なるため、新しい表現方法やアイデアを発見できます。特におすすめなのは、同じ映画タイトルのポスターを国ごとに比較すること。同じ作品でも、国によって使用する色や構成、情報の伝え方が異なり、それぞれの文化やターゲットに合わせたデザインの違いを学べます。普段から多くのデザインに触れ、自分の中のデザインの引き出しを増やしておくことが、大会での制作力につながると感じました。
来年の日本代表へアドバイスをお願いします。
前日までしっかり休息を取り、心を落ち着かせて大会当日を迎えてください。当日は想像以上に緊張し、普段ならしないようなミスや見落としをしてしまうことがあります。焦らず、いつも通りの自分で取り組むことが大切です。
制作では、まず指示書を徹底的に読み込み、分からない点や疑問に思った点はすぐに質問してください。そして、クライアントの意図を形にするため、「何を求めているのか」「何を大切にしているのか」を指示書やクライアントとのやり取りから読み取ることを意識します。デザインやレイアウトに迷ったときは、まず手を動かして形にしてみることも重要です。一方で、「本当に今作っているデザインが最適なのか」と常に考え続ける姿勢も忘れずにおきましょう。制作を進める中で新しいアイデアが生まれたり、自分の作品を客観的に見直したりすることで、より良いデザインにつながります。制作と検証を繰り返しながら、最後まで自分の作品を磨き続けてください。
また、日本代表に選出されたら、表彰式等で他の日本代表選手とコミュニケーションをとり、連絡先を交換しておくこともおすすめします。事前に情報交換や相談ができる環境を作っておくことで、世界大会に向けた知識面・メンタル面での準備をよりスムーズに進めることができると思います。
入賞作品
世界第1位~3位/一般投票1位
世界第1位 Lulu Emanuele(アメリカ)

世界第2位 Furtini Baldesin(ブラジル)

世界第3位 Muhammad Fawwaz Haiqal Bin Mohd Fuaad(マレーシア)

一般投票1位 Muhammad Nafiz Asyraaf Bin Mohd Nazrin(マレーシア)

世界第4位~10位の作品
4位
Muhammad Nafiz Asyraaf Bin Mohd Nazrin
(マレーシア)
5位
Ho Nhat Anh
(ベトナム)
6位
Francis Joan Guerra de los Angeles
(ドミニカ共和国)
7位
Gabriela Castro
(ペルー)
8位
Mounir Al Achi Chbib
(レバノン)
9位
Huang Jo Hsuan
(台湾)
10位
Dan Amiel V. Salvador
(フィリピン)
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